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現場の仕事(ドライバー・介護・警備・清掃)

60代・未経験からタクシー運転手になれる?二種免許・働き方・会社選びをやさしく解説

公開:最終更新:
文:人生後半のしごと案内 編集部

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タクシー車両の横に立つ、60代の男性ドライバーのイメージ写真
※写真はイメージです(AI生成)
先に答え(結論)60代から、未経験でタクシー運転手をめざすことはできます。
  • 必要なのは「普通第二種免許(にしゅめんきょ)」です。お客さんを乗せてお金をもらう運転に使う免許です。
  • 受験の条件は、原則「21歳以上」で「普通免許などを通算3年以上持っている」ことです。年齢の上限はありません。
  • 未経験の人を受け入れて、免許を取る手助けをしている会社もあります。
  • 道を覚える「地理試験」は、2024年に東京・神奈川・大阪などで廃止されました。

「定年になったけれど、まだ働きたい」。「運転には慣れているし、人と話すのも好き」。

そんな方に、タクシー運転手という道があります。この記事では、60代から始めるときに知っておきたいことを、警察庁や国土交通省などの情報をもとに、順番に説明します。

この記事でわかること
  1. タクシー運転手に必要な免許と、その受け方
  2. 「地理試験」がなくなったこと
  3. 働き方の種類と、会社に聞いておきたいこと

タクシー運転手になるには、どんな免許が必要?

ふだん乗っている車の免許は「第一種免許」といいます。お客さんを乗せてお金をもらう運転には、「第二種免許」が必要です。タクシーの場合は「普通第二種免許」です。短く「二種免許」ともいいます。

受けられる条件は?

警察庁によると、二種免許を受けられる条件は、原則として次の2つです。

  1. 21歳以上であること
  2. 普通免許などを、通算3年以上持っていること

年齢の上限は決められていません。長く車を運転してきた60代の方なら、多くの場合、この条件にあてはまります。

※2022年からは、特別な教習を受けると「19歳以上・1年以上」で受けられる特例もできました。これは主に若い人のための制度です。

どうやって取るの?

取り方は、大きく分けて2つです。

  1. 教習所に通う → 卒業したあと、運転免許センターで試験を受けます。
  2. 運転免許センターで直接、試験を受ける → いわゆる「一発試験」です。

未経験で会社に入る場合は、会社の案内にそって教習所に通うことが多いです。かかる日数やお金は教習所によって違います。会社の担当の人に聞いてみましょう。

自宅の台所のテーブルで、60代の男性が眼鏡をかけて交通ルールの本を読んでいるイメージ写真
試験に向けて、家で少しずつ勉強する方法もあります。 ※写真はイメージです(AI生成)

75歳をすぎたら、免許の更新はどうなる?

長く働きたい方は、免許の更新のきまりも知っておくと安心です。警察庁によると、75歳以上で、過去3年間に信号無視などの決められた違反をした人は、更新のときに「運転技能検査」に合格する必要があります。 ふだんから体調に気をつけて、安全運転を続けることが大切です。

道を覚える「地理試験」はもうないの?

東京・神奈川・大阪などでは、なくなりました。

以前は、東京・神奈川・大阪などの大きな都市でタクシー運転手になるには、道や地名の「地理試験」に受かる必要がありました。国土交通省の資料によると、この試験は合格する人が5割ほどで、むずかしい試験でした。いまはカーナビが広く使われていることもあり、2024年(令和6年)2月に廃止されました。

ただし、試験がまったくなくなったわけではありません。

地域によって手続きが違います。働きたい地域の会社に確認するのが確実です。

ご注意

試験や研修の内容は、地域や時期によって変わることがあります。この記事は、2026年10月30日に公的機関の資料を確認して書いています。

どんな働き方がある?60代はどう選ぶ?

タクシー会社の求人には、主に次のような働き方があります。どれを選べるかは、会社によって違います。

※働く時間・日数・給料のくわしい条件は、かならず各社の求人票で確認してください。
働き方どんな働き方かこんな人に
隔日勤務(かくじつきんむ)1回の勤務が長く、次の日は休み(明け番)になるまとまった休みがほしい人
日勤(にっきん)昼間を中心に働く生活のリズムを変えたくない人
夜日勤(よるにっきん)夜を中心に働く夜型の生活に慣れている人
定時制・短時間働く日数や時間を少なめにする(パート・嘱託など)年金と合わせて、無理なく働きたい人
  • 隔日勤務(かくじつきんむ)

    どんな働き方か
    1回の勤務が長く、次の日は休み(明け番)になる
    こんな人に
    まとまった休みがほしい人
  • 日勤(にっきん)

    どんな働き方か
    昼間を中心に働く
    こんな人に
    生活のリズムを変えたくない人
  • 夜日勤(よるにっきん)

    どんな働き方か
    夜を中心に働く
    こんな人に
    夜型の生活に慣れている人
  • 定時制・短時間

    どんな働き方か
    働く日数や時間を少なめにする(パート・嘱託など)
    こんな人に
    年金と合わせて、無理なく働きたい人

60代から始めるなら、最初から長い時間の勤務を選ばず、体に合った働き方から始めるのもよい方法です。定時制や短時間の勤務がある会社もあります。求人を探すときに、条件として選んでみましょう。

制服を着た60代のタクシー運転手が、ドアを開けて年配の女性のお客さんを笑顔で迎えているイメージ写真
人生経験は、お客さんへの気配りにも生かせます。 ※写真はイメージです(AI生成)

会社を選ぶとき、何を聞いておけばいい?

タクシー会社は、給料のしくみや手助けの制度が、会社ごとに大きく違います。次の5つを、求人票や面接で確認しておきましょう。「思っていたのと違った」を減らせます。

1. 二種免許を取るお金は、だれが払う?

求人の中には「二種免許の取得費用は会社負担」と書かれたものがあります。ただし、次の点は会社によって違います。

書面で確認しておくと安心です。

2. 給料のしくみは?「給与保障」はある?

タクシーの給料は、決まった額の「固定給」と、売上に応じた「歩合給(ぶあいきゅう)」の組み合わせ方など、会社によってさまざまです。入ったばかりのころは、売上が安定しにくいものです。そのため、一定の期間、給料を保障する制度(給与保障)がある会社もあります。保障の期間と金額、そのあとの計算のしかたを聞いておきましょう。

3. 研修はどんな内容?

未経験の人向けに、接客や運転の研修、先輩がとなりに乗って教える研修などを用意している会社もあります。国土交通省の資料によると、会社が新しく運転手をやとったときの研修は、以前は「10日間」という決まりがありました。2024年にこの日数の決まりはなくなり、必要な内容を教えればよいことになりました。どんな研修が、どのくらいあるのかを会社に聞いてみましょう。

4. 何歳まで働ける?

タクシー会社にも、定年や再雇用(定年のあとも続けて働ける制度)があります。60代で入る場合は、何歳まで働ける制度なのかを、面接で聞いておくと先の見通しが立てやすくなります。

5. お客さんはどうやって見つける?

最近は、配車アプリや無線で呼ばれて、お客さんを迎えに行く仕事が多い会社もあります。道で手をあげたお客さんを乗せる「流し」がどのくらいあるかは、地域や会社によって違います。道に自信がない方は、このしくみも聞いておくと安心です。

年金をもらいながら働くと、年金は減る?

60代で働くとき、気になるのが年金のことです。

厚生年金に入って働きながら、老齢厚生年金をもらう場合、給料と年金の合計が多いと、年金の一部が止まることがあります。これを「在職老齢年金ざいしょくろうれいねんきん」といいます。

日本年金機構によると、2026年(令和8年)4月から、この基準は月51万円から月65万円に引き上げられました。

計算のしかたや例は、年金をもらいながら働くといくら減る?でくわしく説明しています。

また、60歳から65歳になるまでの間に、給料が60歳のときより大きく(75%未満に)下がった場合は、雇用保険の「高年齢雇用継続給付」がもらえることがあります。雇用保険に入っていた期間が5年以上あることなどの条件があります。2025年4月以降に60歳になった方は、もらえる額が最大で給料の10%になりました。くわしくはハローワークで確認してください。

タクシーの求人は、どこで探せばいい?

タクシー会社の求人は、ハローワークや、ふつうの求人サイトでも探せます。ドライバーの仕事を専門にした求人サイトを使うと、「二種免許の取得支援あり」「給与保障あり」などの条件で探しやすくなります。

ここでは、公式サイトで内容を確認できた2つのサービスと、ハローワークを並べます。「登録して担当者に相談する」のか、「自分で求人を見て応募する」のかで、向いている探し方が変わります。

  • ドライバーズワーク(タクシー専門)

    地域・働き方
    全国の都道府県から探せる。「定時制・短時間勤務あり」「昼日勤のみ可能」「50代・60代以上活躍中」「二種免許費用負担・取得支援あり」などの条件で、しぼりこめる
    使い方(登録したあと)
    無料の会員登録をすると、キャリアアドバイザーから連絡があり、希望(地域・給料・働き方など)を聞かれる。求人の提案、応募の手配、面接の日にちの調整をしてもらえる。電話・メール・LINEで相談できる
    こんな人に
    担当者と話しながら、タクシー会社をくらべたい人
  • ドラEVER(運転の仕事全般)

    地域・働き方
    トラック・タクシー・バス・送迎など。勤務地や免許、雇用形態(正社員・契約・派遣・パート・アルバイト・業務委託など)で探せる。「シニア応援」の条件もある
    使い方(登録したあと)
    求人を自分で見て、気になる会社に応募する求人サイト。会員登録やLINEでの応募もできる
    こんな人に
    タクシー以外の運転の仕事もくらべたい人
  • ハローワーク

    地域・働き方
    全国。地元のタクシー会社の求人もある。パート・嘱託の求人も探せる
    使い方(登録したあと)
    窓口で相談しながら探せる。おおむね60歳以上の方は「生涯現役支援窓口」もある
    こんな人に
    近くの会社で、対面で相談しながら探したい人

ドライバーズワークを使うときの流れ

ドライバーズワークは、株式会社ミライユ(有料職業紹介事業の許可番号 13-ユ-306792)が運営する、タクシー運転手専門の求人サービスです。公式サイトの「はじめての方へ」によると、使い方は次の4ステップです。

  1. 無料の会員登録(公式サイトでは「1分で登録」と案内)
  2. キャリアアドバイザーから連絡があり、希望の条件(地域・給料・働き方など)を伝える
  3. アドバイザーが求人を提案。応募したい会社を伝えると、応募の手配をしてくれる
  4. 面接(日にちの調整や面接の準備も手伝ってもらえる)

「まだ迷っている段階でも相談できる」「無理な勧誘はしない」と案内されています。登録すると電話などで連絡が来るので、連絡を受けやすい時間帯を伝えておくと安心です。

【使える人】タクシーの仕事をさがしている方(求人は全国。定時制・短時間の求人もあり)。【お金】仕事を探す人は無料。【登録したら】キャリアアドバイザーから連絡があります。年齢や地域で使えるかどうかは、登録前に公式サイトか電話(平日9:30〜18:30)でご確認ください。
【使える人】トラック・タクシー・バスなど運転の仕事をさがしている方。【使い方】求人を見て、自分で応募します。雇用形態や勤務地は求人ごとに違います。
条件に合わないときは

近くのハローワークで、相談しながら探す方法もあります。おおむね60歳以上の方のための「生涯現役支援窓口」については、定年後・退職後の仕事の探し方の記事でくわしく説明しています。

まとめ

これまでの運転の経験や、人生で身につけた気配りは、タクシーの仕事で生かせます。体調と相談しながら、無理のない働き方を選んでください。応援しています。

ほかの現場の仕事は、50代・60代から介護の仕事は始められる?や60代から警備の仕事を始めるには?でも紹介しています。

よくある質問

60代から未経験でも、タクシー運転手になれますか?

なれる可能性はあります。タクシーの仕事には普通第二種免許(二種免許)が必要ですが、受験の条件は原則「21歳以上で、普通免許などを通算3年以上持っていること」です。年齢の上限は決められていません。未経験の人を受け入れて、免許を取る手助けをしている会社もあります。採用されるかどうかは会社ごとに決まります。

二種免許を取るお金は、自分で払うのですか?

会社によって違います。求人の中には「二種免許の取得費用は会社負担」と書かれたものがあります。ただし、全額か一部か、あとで返す決まりがあるかなどは会社ごとに違うので、応募する前に確認してください。

道を覚える試験はありますか?

東京・神奈川・大阪などで行われていた「地理試験」は、2024年2月に廃止されました。ただし東京などでは、法令・安全・接客についての試験が残っています。大阪では研修の中で地理の確認テスト(効果測定)があります。

年金をもらいながら働くと、年金は減りますか?

厚生年金に入って働く場合、給料と老齢厚生年金の合計が多いと、年金の一部が止まることがあります(在職老齢年金)。2026年度は、合計が月65万円以下なら減りません。老齢基礎年金は減りません。くわしくは日本年金機構でご確認ください。

この記事で参考にした情報(2026年10月31日確認)

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